芝生広場は知っていたけれど
道内の地方出身の私にとっては、こちらの公園に初めて訪れたのは今から30年以上前の高校生クイズの予選出場の時。
大人になり幼稚園児の我が子を連れて再訪したのは、夏の夜の天体観測イベントの時。
普段の散策としては滅多に来ることはなかったこちらの公園。藤の推し活をするまでは、こんなに大きな藤棚があるなんて知りませんでした。
ちょうど時期になったので、お天気で時間に余裕のある日に散策してみました。
古城の庭園のような風格のある藤棚
広々した公園の大きな藤棚は、訪れた人々を魅了する風格があります。ヨーロッパの古城の前庭のような広場があり、そこを大きく囲むように石造りのパーゴラが連なっています。
5月下旬になるとパーゴラに紫や白の藤の花が咲き誇ります。全体を見渡せる中央の展望台からの眺めは圧巻の景色です。パーゴラの下をゆっくりと進み、頭上の藤を見渡しながら散策してみると心も身体も異国にきたような感覚を覚えます。

園内の様子
前田森林公園には車の方が行きやすいです。駐車場は広く犬の散歩をしている方が多い印象。新川駐車場に車を停めて、歩いて藤棚のあるサンクガーデンに向かいます。
カナールの横を通り、ポプラ並木の中を歩いていくとだんだん藤の花が絡まる大パーゴラが見えてきます。

前田森林公園はどこにあるの?
手稲山の麓、札幌市の手稲区にあります。バスを利用して行くのもいいと思いますが、園内は広くゆったり散策するなら、よほど体力に自信がある方以外は車やタクシーを利用した方がいいかもしれません。
公園サイトなどではバス利用の場合のアクセス方法も載っていますので、気になる方はそちらをご参照ください。
基本情報
前田森林公園 大パーゴラの藤棚
所在地:北海道札幌市手稲区前田591番地4外
駐車場:新川駐車場、東側駐車場(冬季閉鎖)、南側駐車場(冬季閉鎖)、各無料
アクセス:JR手稲駅からタクシー利用し15分ほど
※地下鉄駅からのバス利用方法は今回は省略します。

ただただ広い大地の中で自分を見つめて
園内は広くてパークゴルフやバーベキューもできますが、今回のメインは藤棚ですしカナールを一周して、ポプラ並木やシラカバ林を散策するともうすっかり満たされてしまいます。
遠くに見える手稲山や眼下に広がる大地の中にいる自分、その自然と自身が一体となり、悩んでいることなどがあっても晴れやかに昇華できそうな感覚になることでしょう。
藤の花の香りと美しい景色に満たされて、また来年も藤が咲くころにこの公園を歩きたくなる。そんな場所がまたひとつ自分の中に積もります。
【番外編】距離感覚についてちょっとお伝えします
元々出不精で半径100m以内が生活圏の私ですが、ふと立ち寄った江別市の菓子店のショーケースの上に素晴らしい藤の花の写真が飾ってあり、場所はどこか女将に聞くと、
女将:「これね、丸瀬布ね。藤が素晴らしいんだよ。」
と教えてくれました。
女将:「藤好きなのかい?こないだあそこ、手稲に行ってきたよ。あそこならすぐちょいといけるからね。」
わたし:「ほぉぉぉ」
とすごい情報を頂いたものだと大喜びのわたし。こちらの女将との会話から、
①丸瀬布が藤の名所ということ、
②藤が好きな人は結構いるのだということ、
③江別から手稲は近いという感覚なのだということ、
を知りました。考えてみたらJR札幌駅から手稲駅へは快速で11分、JR大麻駅(江別市の札幌寄り)から札幌駅へも18分ほどです。
人混みが苦手なので自分で運転する車移動が多いのですが、地下鉄やバス、JRも利用して行動範囲を広げてみると見える景色も体力も変化がありそうです。
50代からのわたしは「(たまには)交通機関利用宣言!」をここに発表します。
お付き合いくださりありがとうございます。